陽性判明の力士1人、新規感染者ではなかった「12月に感染したウイルスが残っていた」
日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は1日、新型コロナウイルスの影響で延期されていた初場所後の横綱審議委員会(横審)は中止となる見通しを示した。「緊急事態宣言が伸びるということも含めて」と、説明した。
この日、執行部会議を開かれ、先場所同様、春場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古を行うことを決めた。日程は3月1日、番付発表前1週間をメド。PCR検査を行い、感染予防を徹底する。
また同部長は1月31日、帰省の際、陽性が判明した幕下以下力士1人は昨年12月に1度、陽性判定されていたことを明かした。「ウイルスの量を調べたら少なく、新しく感染したのではなく、12月に感染したウイルスが残っているのでは。専門家先生が量を見ると、人に移すような量ではない。もともと感染したときのものが残っていたものが出たのではないか。新しく感染したわけではないのではないか」と専門家の見解を語った。
同力士は無症状という。帰省先で、今後のことを判断する。同力士所属の部屋に症状を訴える者はいない。