大坂なおみ、全豪OPに向け好発進 約5カ月間のブランクなんの
「女子テニス・ギプスランド・トロフィー」(2日、メルボルン)
全豪オープンに向けた前哨戦のシングルスで第2シードの大坂なおみ(23)=日清食品=は初戦の2回戦でアリーゼ・コルネ(フランス)に6-2、6-2で快勝し、今季初戦を白星で飾った。2020年8~9月の全米オープンで四大大会3勝目を飾って以来約5カ月ぶりの公式戦は、一度もブレークを許さずに地力の違いを示した。
上下とも真っ白なウエアを身につけ、気分一新でメルボルンのコートに立った大坂が2021年初戦で会心のスタートを切った。
「コートに入る時から最後のポイントまでずっと緊張していた」
そう打ち明けたが、約5カ月間のブランクを感じさせない切れ味抜群のプレー。世界ランク53位のコルネを1時間12分で圧倒した。
たまっていたエネルギーを解き放つかのように、第1セット開始から4ゲーム連取。新型コロナ感染防止のためオーストラリア到着後に2週間の隔離期間を経ての調整を強いられたが、太陽の下ではつらつとプレーした。
第2セットは心に少し余裕が生まれた。第4ゲームで時速191キロのサーブで崩した後、フォアの強打のモーションからラケットの面を少し変え、ネット際へ柔らかなドロップショット。万能選手を目指し、オフに取り組んだ技術の一端を披露した。
無観客だった20年の全米オープンとは違い、全豪オープンや前哨戦は観客を入れて開催する。「いつも私を歓迎してくれるし、勇気づけてくれる」。ファンの声援も力に、新しいシーズンを力強く踏み出した。