森喜朗会長の女性理事発言 国外でも波紋 NYタイムズ紙「女性の発言時間を規制」

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が3日、都内で行われた日本オリンピック委員会(JOC)は3日、東京都内で評議員会で、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」と発言し、女性蔑視との指摘を受けた問題は、海外でも波紋を呼んでいる。米有力紙「ニューヨークタイムズ」は「東京五輪のチーフが会議で女性の制限を提案」と題し、「元日本の首相である森喜朗氏は、女性の発言時間を規制する必要があると述べた」と批判的に報じた。森会長は東京五輪開催に向けて、世論から大きな批判を受けていることも念頭に「また新たな怒りに直面した」と、綴った。

 森会長は同評議員会でJOCの役員選考が見直され、女性理事を積極採用できるように40%以上の登用を目標とするなど、改訂内容が説明されたことを受け、「女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げて言われると自分もやらなきゃいけないと思うんでしょうね。みんな発言されるんです」と持論を展開。さらに「あまり言うと、新聞に漏れると、悪口言ったことになります」としつつも、「女性を歓迎していく場合は、発言時間もあるけれど、規制をしとかないとなかなか終わらない」と続けた。

 一方で組織委の理事については「女性が7人ぐらいおられますが、みんなわきまえておられる。競技団体からのご出身で国際的に大きな場所を踏んでおられる方ばかりです。ですからお話も的を射たお話をされてやってくれます」と、評価していた。

 森氏の発言は著名人からも批判を浴びており、フォトグラファーの桐島ローランド氏はツイッターで、同紙のニュースを引用し、「この人恥ずかしいから早く辞めさせて!」と綴った。

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