大坂なおみ、逆転で8強入り 第2セットから戦術を変更し…バック側に集める
「女子テニス・ギプスランド・トロフィー」(3日、メルボルン)
シングルス3回戦で第2シードの大坂なおみ(23)=日清食品=が世界ランキング371位のケーティ・ボールター(英国)に3-6、6-3、6-1で逆転勝ちし、8強入りを果たした。準々決勝で世界79位のイリーナカメリア・ベグ(ルーマニア)と対戦する。8日に開幕する四大大会第1戦の全豪オープンの前哨戦となっており、本番と同じメルボルンの会場で開催している。
第1セットを落とした後も大坂は冷静だった。先取された要因は第2サーブのコースを読まれ、ボールターに攻撃的なフォアのリターンを許したからだ。第2セットからは戦術を変更し、逆転勝ちに結びつけ「彼女の素晴らしいフォアを減らすことを心掛けた。思ったよりもバック側に集められた」と一息ついた。
第2セットの4-3で迎えた第8ゲーム。第1サーブが安定しなかったが、第2サーブで相手のバック側を巧みに突いて鋭いフォアを封じ、ブレークポイントをしのいでキープにつなげた。第2サーブからの得点率は第1セットから33%、46%、55%と尻上がりになり、主導権を奪い返した。
昨季からタッグを組むフィセッテ・コーチはデータ重視の理論派。大坂は「感じたことをたくさん話すし本当に信頼している」と多くのことを吸収していると強調する。ラリーでセンターポジションに戻るのがやや遅く、体が重そうに見えるのは気掛かりだが、照準は8日開幕の全豪オープン。本番を見据え、一戦ごとに調子を上げていく。