瀬戸大也が144日ぶり復帰戦で優勝「泳げることに感謝の気持ち」萩野は6位

男子400メートル個人メドレー決勝 優勝を決めてタッチを交わす瀬戸大也=東京アクアティクスセンター(撮影・堀内翔)
男子400メートル個人メドレー決勝 瀬戸大也のバタフライ=東京アクアティクスセンター(撮影・堀内翔)
男子400メートル個人メドレー予選に登場した瀬戸大也。右は萩野公介=東京アクアティクスセンター(撮影・堀内翔)
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 「競泳・ジャパンオープン」(4日、東京アクアティクスセンター)

 男子400メートル個人メドレー決勝が行われ、不倫問題で昨年末まで活動停止処分を受けていた瀬戸大也(26)=TEAM DAIYA=は4分12秒57で優勝した。同種目のリオ五輪金メダリスト、萩野公介(ブリヂストン)は4分16秒38で6位だった。

 最初のバタフライからトップに立つと、序盤でリードを奪った。3泳法目の平泳ぎを終えた頃には疲れが見え始めたが、最後の自由形も2位の井狩裕貴(イトマン近大)の追撃を振り切った。

 場内での優勝インタビューは「まず、昨年の自分の行動により、家族をはじめ、多くの関係者の皆さま、スポンサーの皆さまには大変、ご迷惑をおかけしたことと、日頃より応援してくだっさった方々にがっかりするような行動をとってしまい、まことに申し訳ありませんでした」と謝罪から始まった。

 「泳げることに感謝の気持ちが強く、こんな自分でも応援してくださる方に、また結果で恩返しできるようにと、まず自分の目の前のことを一生懸命、予選、と決勝、泳ぎ切りました」と振り返った。タイムを含めた感触は「自分が今回復帰レースで4分10秒を割りたかったんですが、かなり後半きつくなってしまい」と後半で落ちたことを反省。今大会は200メートルバタフライ、同個人メドレーにもエントリーしているため、「一本一本、レースを大切に、一本一本頑張りたいと思います」と語った。

 五輪会場での試合復帰となり、「いろんな思いがたくさんありますが、今はとにかく、目の前のことををやることで精いっぱいで、とにかく一個一個の試合とか、レース、競技ができることに感謝して、これからも頑張っていきたいと思います」とした。

 瀬戸は昨年9月の埼玉屋外AG大会以来144日ぶりの実戦復帰。予選は萩野の隣で泳ぎ、全体2位の4分14秒98で決勝進出を決めた。萩野は4分17秒16で、同6位で決勝に進んでいた。

 瀬戸は昨年9月に不倫問題を報じられ、日本水連から年内活動停止処分を受けた。19年世界選手権の個人メドレー2冠で獲得した2種目の東京五輪代表権は維持されたが、所属のANAからは契約を解除された。

 その間も個人練習を継続。ジャパンオープンのエントリーが発表された1月11日には「処分中に家族、水泳連盟、JOCその他たくさんの方々とお話をさせていただき自分を振り返ることで、いかに自分が恵まれた環境にいて身勝手な考えをしていたかを痛感しました」「目の前の練習や大会に集中して全力を注いでいきます」などとコメントを発表した。

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