高梨沙羅が今季初V!W杯通算58勝目 2回ともに90メートルの大ジャンプ
「ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯」(6日、ヒンツェンバッハ)
高梨沙羅(24)=クラレ=が2回とも90メートルを飛び、合計238・4点で今季初優勝を飾った。2020年3月のリレハンメル大会以来となる通算58勝目を挙げ、10シーズン連続の優勝。高梨は1回目で121・2点でトップに立ち、2回目も安定したジャンプで逃げ切った。
高梨が今季初優勝を飾った。1回目にヒルサイズまで到達する大ジャンプを繰り出し、飛距離換算で2位に約1・5メートルの差をつけた。2回目も90メートルをそろえ、今季初優勝。5日の第5戦でスーツの規定違反により失格となったショックを感じさせなかった。
5日も6日も予選は首位通過。1回目は緩い向かい風をしっかりと捉えて最も遠くに着地した。ヒルサイズが142メートルのラージヒルだった前週とは一転、今週は90メートルのノーマルヒルが舞台で「うまく移行できたら」と話していたが、助走速度が遅い小さな台にきっちりと対応した。
W杯通算58勝目。「世界の高梨」が、欧州の地で存在感を見せつけた。