高梨沙羅、W杯通算58勝目 失格から一転、今季初V
「ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯」(6日、ヒンツェンバッハ)
高梨沙羅(24)=クラレ=が90メートルの飛躍を2回そろえ、合計238・4点で今季初勝利を挙げ、歴代最多の通算勝利数を58に伸ばした。丸山希(明大)は自己最高に並ぶ6位に入り、岩渕香里(北野建設)は21位。勢藤優花(北海道ハイテクAC)はスーツの規定違反で失格となった。伊藤有希(土屋ホーム)は予選落ちした。
ヒルサイズに達する大ジャンプをそろえ、高梨が今季初めて表彰台の中央に立った。5日の第5戦でスーツの規定違反で失格となったショックを振り払い、過去6勝と相性が良かった会場で躍動。「率直にうれしい。悔しさをばねに飛んだ」と笑った。女子のW杯が始まった2011~12年シーズンから10季連続で勝利を挙げているのは高梨だけ。模索するジャンプの方向性が「ようやく見えてきた」。今月下旬開幕の世界選手権へ、弾みをつけた。