田中雅美氏 森会長発言、選手は聞かれたくない…「何が正解?批判も肯定も難しい」
シドニー五輪競泳銀メダリストの田中雅美氏が8日、TBS系「ひるおび!」で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言について、選手側の立場では「本当に聞かれたくない」質問であると訴えた。
番組では、森会長の会見での発言が東京五輪開催に与える影響を特集。女性蔑視発言で、世界的な波紋を呼んでいることを取り上げた。
これに田中氏は「今は鍛錬、鍛錬しなきゃいけない時期に、自分の責任ではなく周りの状況がぶれることが、いかに選手の集中、もう一歩頑張りにくいかっていうところが、本当に残念」と、周囲の騒がしさで練習に集中できない選手に同情した。
奇しくも、先週は水泳のジャパンオープンが開催され、入江陵介、鈴木聡美がレース後に森会長発言に触れた。
これに田中氏は「タイミングが悪くというか、先週末にジャパンオープンという大会があって、代表になりそうな選手が出場するというところで、選手がどう思っているかというのはやはり聞きたいと思うんですよ」と報道陣が森会長発言を聞くのは仕方ないとの考え。
だが「選手の気持ちからすると、本当に聞かれたくないです」と、森会長発言は選手は聞かれたくないと代弁。「というのは、なんて言えば正解なんですか?組織委員会会長の発言を批判するのも難しいし、肯定も難しい」と指摘。入江、鈴木の2選手については「勇気を持って発言されたと思うので、レースだけでも大変なのに、こういう問題も起きてっていうことが残念」と気遣っていた。