ロコ・ソラーレ爆勝発進!2大会連続五輪出場へ実力見せつけた“新型もぐもぐ”披露も

 「カーリング・日本選手権」(8日、稚内市みどりスポーツパーク)

 開幕し、1次リーグが行われた。女子は18年平昌五輪で銅メダルを獲得し、2連覇を狙うロコ・ソラーレがチーム倉敷に19-1で圧勝した。前回2位の中部電力は青森CAに9-0で圧勝した。男子は3連覇に挑むコンサドーレがチームTANIを8-2、SC軽井沢クを8-4で下して2連勝。今大会は無観客で14日まで行われ、ロコ・ソラーレとコンサドーレは優勝すれば、日本が今後の大会で五輪枠を獲得した場合の北京五輪代表に決まる。

 北京五輪出場へ、ロコ・ソラーレが初戦を大量得点で好発進した。スキップの藤沢五月(29)は「初戦はアイスリーディング(氷の読み)が1番大事。それをしっかりできたのが収穫」と満足気に笑った。

 初出場のチーム倉敷に、実力の差を見せつけた。ロコ・ソラーレは、相手のストーンをはじきつつ、投じた石を好位置へ滑らせる「ヒットロール」を連発。5-1で迎えた第4エンドで5点を奪取すると、第5エンドでは不利な先攻で6得点。第6エンドは3点を追加した。18点差をつけられたチーム倉敷は、敗戦を認めるコンシードを出した。

 平昌五輪では日本カーリング史上初の銅メダルを獲得。「もぐもぐタイム」や「そだねー」が流行語となり、日本中の注目を集めた。「『平昌がきっかけでカーリングを始めました』って声をかけてくださったり、見てくださる人が多くて。もっと頑張らなきゃなと思います」。声援も力に、再び五輪出場への道を歩んでいる。

 この日も、ハーフタイムではフルーツを“もぐもぐ”。新型コロナウイルス感染対策のためか、従来の素手ではなくフォークを使った“新型もぐもぐ”だった。藤沢は「しっかり食べて、休んで、体調万全に臨みたいなと思います」と宣言。“もぐもぐ”で連戦に備える。

 圧勝でも冷静だ。「相手がどうこうというよりは、自分たちがどれだけアイスを読めるか、ショットを決められるかが一番だと思う。そこに集中する」。落ち着いたプレーで、2度目の大舞台出場へさらに勢いに乗る。

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