福原愛さん 会社設立「社会貢献を通じて恩返し」社名は「omusubi」

 卓球女子五輪2大会連続メダリストの福原愛さん(32)が9日、小学生時代の級友と共に「株式会社omusubi」を今年1月に設立したことを発表した。具体的な事業は未定だが、「卓球界やスポーツ界、応援いただいた皆さまに社会貢献活動を通じて恩返しをするため、自身の思いを具現化する母体となる会社を設立し、新たなスタートを切りました」とし、「世界が困難に直面する中、これまでの経験を生かし、選手ではない立場で皆さまの心に寄り添えるようなボーダーレスな活動をしていきたい」とコメントを寄せた。

 福原さんは3歳から卓球を始め、4大会連続出場となった16年リオデジャネイロ五輪を最後に活動を休止し、結婚、出産を経て、18年10月に引退を発表した。

 「私が競技の引退を決意した大きな理由として、子供たちが夢へと向かう環境づくりのお手伝いや、アスリートの後輩たちに未来への道筋をつくりたい、世の中の役に立つ活動をしたい、そんな想いがありました」と振り返り、出産や育児生活を経て「娘も私が卓球を始めた3歳になったこともあり、自分の未来、そして次世代の子供たちの未来を考える時間が多くなりました」という。

 また、腰を悪くした母千代さんと暮らす中で、「卓球をすることが生きがいだった母が、今までのように卓球ができなくなり悲しんでいる姿を見て、ご年配の方々やハンディキャップを抱える方々にも年齢や体の不自由さに関係なく楽しんでほしい、幸せを感じてほしい、そんな気持ちも強くなりました」と背景を明かした。

 「omusubi」という社名は、選手時代の補食の定番だったという母の「おむすび」と、人との縁やつながりを意味する「結び」が由来だという。「現在は、具体的な活動に移れるように準備を整えている段階です。社会貢献活動として、心が温かくなるようなニュースに変えてお届けできればと思っています」と決意を示した。

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