日比野菜緒、2年連続で全豪OP初戦突破 がむしゃらに動き回り執念の逆転勝ち
「テニス・全豪オープン」(9日、メルボルン)
シングルス1回戦が行われ、女子で世界ランク76位の日比野菜緒(26)=ブラス=が132位のアストラ・シャーマ(オーストラリア)に2-6、6-3、7-5で逆転勝ちし、2年連続で2回戦に進出した。第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)は順当勝ち。男子で第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)は世界56位のラスロ・ジェレ(セルビア)に6-3、6-4、6-1で快勝した。
日比野は熱い声援を受ける地元のシャーマに対し、第1セットを落とすと第2セットも2度のブレークを許して劣勢に立った。「正直ここまでかなと思った」という。だが、そこからがむしゃらにコートを動き回って返球し、徐々にペースをつかんで執念の逆転勝ち。2時間近い熱闘を終え、こわばっていた表情が一気に華やいだ。
右肩痛で前哨戦を回避。この日が今季初戦で試合勘も薄れ、調子が良くないのは分かっていた。強打の相手に押された状況でも「走ってラリーをして、自分のリズムを取り戻そうと思った。それができて良かった」。ポイントの総計はともに87の大接戦。球にくらいついて得意なストローク戦に持ち込み、僅差の勝負をものにした。
シングルスの日本勢では前日の大坂(日清食品)に続く初戦突破。「気持ちでいくしかない」という強い思いが実を結んだ。