「スピードスケート・全日本選抜」（１１日開幕、エムウエーブ）

　公式練習が１０日に行われ、２０１８年平昌五輪女子５００メートル金メダリストの小平奈緒（３４）＝相沢病院＝が調整し、その後取材に応じた。小平は「体調も万全。レースでどんなタイムが出せるかなと自分自身楽しみにしている」と笑顔で語った。

　昨年１１月あたりから自身の滑りに違和感を感じた小平は、１２月上旬に一度体の使い方をリセット。フォームの作り直しに取り組んだ。同月末の全日本選手権では修正途中だったため思うような結果が出なかったが、「この２カ月、自分の中で３シーズンくらい過ごした充実感があった。久しぶりに成長していると実感できた」と小平。「インパクトのある記録は現段階では難しいと思うので、修正の軌道に乗っているところをタイムで証明できたら」と進化を図り続ける。

　ちょうど２２年北京五輪の１年前となるが、「北京の１年前にどれだけ気持ちをレースに集中させて、今ある状態でベストを尽くせるかになる。まだ先のことは分からないけど、ぼんやりと１年後のイメージをしながら目の前のことに集中したい」と話した。