大坂なおみ、4年連続3回戦進出「2セットとも素晴らしいプレーができた」
「テニス・全豪オープン」(10日、メルボルン)
女子シングルス2回戦で2年ぶり2度目の優勝を狙う第3シードの大坂なおみ(23)=日清食品=が世界ランキング43位のカロリーヌ・ガルシア(フランス)に6-2、6-3で快勝し、4年連続で3回戦に進んだ。
オフに鍛えた体幹の強さでショットに磨きがかかった大坂が、元世界4位のガルシアとの力勝負で圧倒的な差を示した。差し込まれた球に対して両脚で踏ん張ってカウンターで反撃し、左右へ動きながらの返球も鋭い角度で決めた。わずか1時間1分で決着をつけ「2セットとも素晴らしいプレーができた」と自賛した。
ツアー初対戦で「難しい相手だった」と言うが、冷静に攻略できるようになった。事前に映像で分析したことを頭に入れながら「自分のテニスに集中した」
身長177センチの相手のサーブに崩される場面がほとんどなく、ラリーでは武器の強打などで常に先手を取った。10本のサービスエースを奪い、一度もブレークポイントを与えない完勝だった。
2020年からトレーニング担当としてチームに加わった中村豊氏と11、12月はロサンゼルスで体をいじめ抜いた。同氏が「高い負荷の中で一つ一つの動きの精度やスピードを高めた」と語るように、大坂がラケットを鋭く振り抜いて放つ打球はより速く、より重くなった。得意のハードコートで昨夏からの連勝を16に伸ばし、2度目の全豪制覇に向けて不安要素は見当たらない。