NBA八村塁は15得点 渡辺との対決ならずも「僕と雄太さんは日本を背負っている」
「NBA、ウィザーズ115-137ラプターズ」(10日、ワシントン)
ウィザーズの八村塁は先発出場で32分17秒プレーし、15得点、8リバウンド、3アシスト、1スティール。2試合連続で15得点以上を記録したが、チームは完敗した。ラプターズの渡辺雄太は左足首捻挫のために欠場。昨年2月9日以来、3度目となる日本人対決は実現しなかった。
第1Q開始42秒、リング下のシュートでチームに先制点をもたらした八村。その後はミスマッチから狙ったダンクシュートをシアカムのブロックショットに阻まれ、続く3点シュートも外したが、残り6分25秒にはフリースローラインからのミドルシュート、さらに中央ドライブインからのジャンパーを連続成功。同4分25秒には速攻からランニングダンクを豪快に叩き込んだ。
第2Qは残り4分31秒からコートに立ち、終了間際に左ベースラインからのスリーポイントシュート成功。前半は13分46秒の出場で11得点を記録した。
この日のチームは8日のブルズ戦で勝利の要因となったディフェンスが機能せず、61-74で試合を折り返す。ラプターズのFG成功率は58%(29/50)だった。
後半の八村は第3Q開始直後に放ったスリーを2本連続で落とす。しかし、リング下のファウルで得たフリースローを2本とも成功。残り6分20秒にはペイント内で206センチのシアカムと191センチのパウエルのダブルチームを相手に力強いプレーで15点目を挙げた。
ウィザーズは第4Qにウェストブルックの7連続得点で一時は5点差まで詰め寄り、勝利への執念を見せる。しかし、勝負どころの終盤に15連続失点するなど、ディフェンスの弱さを露呈し、一気に突き放された。
試合前にオンライン取材に応じたが八村は、渡辺との直接対決には「彼とは何回か1対1もしてますし、どれだけ手足が長くて動けることも分かってる。僕はパワーでは負けないと思ってるので、そういうところで強いプレーをしていきたい」と楽しみにしていたが、実現せず。日本代表として戦う同志について「僕と雄太さんは日本を背負ってNBA、トップリーグでやっているので対戦では僕たちの気持ちは重い感じになる」と話した。