大相撲の元大関で関脇の照ノ富士（２９）＝伊勢ケ浜＝が１１日、３年前に結婚していたことを正式発表し、同日、東京都江東区の富岡八幡宮で挙式した。夫人は同じモンゴル出身のツェグメド・ドルジハンドさん（２６）。再大関とりの懸かる春場所（３月１４日初日、東京・両国国技館）へ、決意の門出となった。

　知り合ったのは７年前。留学生の新婦と知人を介して会食。照ノ富士が「美しい女性だな」と一目ぼれ。夫人も「面白い方」と、互いに好印象だった。

　２０１５年夏場所後に大関に昇進。だが両膝の手術もあり１７年九州場所で大関を陥落。その後、内臓疾患も重なり、序二段まで降下した。闘病を支えた新婦を「自分が幸せにする」と１８年２月１４日のバレンタインデーにプロポーズ。翌１５日に婚姻届を提出した。

　「本当に復活するきっかけになったのは奥さんのおかげ」と２０年７月場所では５年ぶり復活優勝を愛妻にささげた。目指すは愛の力で大関返り咲き。「この結婚式を挙げて、来場所もいい成績で終わらせたい」と誓った。