JOC山下会長 森会長の辞任に「命を削りながらやられているのを間近で見てきた」
日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(63)は12日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会合に出席し、終了後に取材に応じた。女性蔑視発言の責任を取り森喜朗会長(83)が辞意を表明したことについて「極めて残念」と語った。
山下会長は、森会長の功績を列挙し「命を削りながらやられているのを間近で見てきた。次の方はかなり大変な役割を担うことになると思う。誰に決まっても、JOC、日本のスポーツ界、全面的にその人を支えながら、理事会でも支えながら、なんとしても五輪・パラリンピックを安心安全が見える形で開催できるように努力していかなきゃいけない」と言及。望ましい人物像については「決まるまではコメントしたくない」といい「さまざまな経験を積まれてきた方じゃないとなかなか難しいかな」とだけ語った。
「あの発言そのものは何度も言っているように不適切だったと思うし、海外からの反響はすごいものがあった。辞任は致し方ないかなと思っています」とした。
また、森会長が11日に後任候補として川淵三郎氏(84)を指名したことについては「正規の手続きじゃないところで次の会長が決まっていくというイメージを与えたことは決してよろしくない。そこは今日の理事会でも、ちゃんと手続きに則った形で次の理事、あるいは会長を選んでいくと。全員一致した意見だった」と述べた。