高木美帆、国内最高記録でV 前日に続き2冠「今シーズンの中でも1番良かった」
「スピードスケート・全日本選抜」(12日、エムウエーブ)
女子1000メートルが行われ、18年平昌五輪銅メダリストの高木美帆(26)=日体大職=が自身が持つ国内最高を更新する1分13秒21で優勝した。前日に国内最高をマークして制した3000メートルに続き2冠。今季は20年12月末の全日本選手権で5冠を達成するなど絶好調が続く。同五輪銀メダリストの小平奈緒(34)=相沢病院=は1分14秒41で2位だった。
絶好調の高木美がさっそうと氷上を滑走した。国内最速をマークし、ゴール後にはガッツポーズ。「スタートの出だしやそのあとの加速、勢いは今シーズンの中でも1番良かった」と納得の表情で振り返った。
この日は団体追い抜きにも出場。調整中は「切り替えがうまくできなくて混乱しているところもあった」と明かしたが「今できることを最大限考えた上で全部はめることができた」とレースにきっちりと合わせられるのが強さだ。
今レースは2組が時間差でスタートし同時に4人が滑るカルテットスタートで実施され、通常よりもリンク内に風が回るなど好条件の中での好タイム。高木美は「このタイムをペアのレースでも出せるように組み立てていきたい」と拳を握った。