高木美帆3冠 3種目で国内最高更新 狙って出した好記録「意味のあるレースができた」

 「スピードスケート・全日本選抜」(13日、エムウエーブ)

 女子1500メートルで、世界記録保持者の高木美帆(26)=日体大職=が自身の国内最高を1秒30更新する1分52秒78で優勝した。今大会出場した3種目全てで国内最高を更新し、3冠を達成した。小平奈緒(相沢病院)は1分55秒38で2位だった。

 静まり返った会場に、拍手が湧き起こった。出場した3種目で国内最高を更新し3冠。高木美は「今持っている実力の中で出せるぎりぎりのタイム設定をして、それを達成することができた」とゴール後ガッツポーズした。

 前日の1000メートルで好感触をつかみ、この日は「あえて細かいことを考えずにタイムを出すことだけを考えて滑った」。狙って出した好記録に「意味のあるレースができた」とうなずいた。

 今季は全日本選手権で5冠を達成するなど勢いは増し続ける。速さのコツは「ないです」と笑いながら、新型コロナの影響で国際大会不参加の中でも「なんとなく過ごす国内レースではなくて高い意志を持って取り組めた」と要因を語る。

 好記録3連発となったが、海外選手とは同じリンクでないとタイムの比較はできないとし、「これはこれ」と割り切る。北京五輪まであと1年。「世界も自分たちも変わる。今回気付いたことを自分のベースとして固めていきたい」。慢心することなく、全てを五輪につなげていく。

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