王者VS高校生軍団の死闘 解説カーママ小笠原感涙号泣「ちょっとすいません…」
「カーリング・日本選手権」(14日、稚内市みどりスポーツパーク)
男子決勝が行われ、コンサドーレが常呂ジュニアを9-7で下し、3連覇を達成した。コンサドーレは4月の世界選手権(カナダ)の代表に決まり、22年北京五輪代表枠を獲得すれば、五輪代表に決定する。
王者と高校生軍団の戦いは激闘となった。点の取り合いとなったが、7エンドに常呂ジュニアに3点を奪われ、コンサドーレは5-7と逆転された。しかし、続く第8エンドで、サードの清水徹郎のトリプルテークアウトなどで3点を奪い返し再逆転。第9エンドで1点スチールすると、最終第10エンドではスキップの松村雄太が相手の複数得点の芽を摘むダブルテークアウトを決め、試合を決めた。
熱い戦いに、テレビ中継で解説を務めたソチ五輪女子代表の“カーママ”こと小笠原歩は、試合の感想を求められると号泣。現在は日本カーリング協会のジュニア強化担当を務めており、常呂ジュニアについて「いい試合をしてくれて、すごく頼もしかった。2030年と言わず、次(北京)の次(2026年)を狙える存在。支えていきたい」と、称賛。そしてコンサドーレの話となると、さらに涙で声を詰まらせた。「昔から知ってる仲間がいるので。松村選手は長野から北海道に拠点を移した時に私の復帰した時と重なっていたので、私がソチ五輪にいって、彼らが2回五輪を逃していたのを間近で見ていたので…。ちょっとすいません…。本当に私もすごくうれしいです」。リードの阿部晋也(41)は、同じ常呂出身で小笠原のチーム青森時代のコーチだった。「個人的には阿部さんがリンクに戻ってきてくれたのがうれしかった。自分も五輪でコーチとして支えてもらったので、本当は選手をやりたかったという気持ちを来年みてみたい」と、声を震わせた。