フジテレビ系「バイキングＭＯＲＥ」が１６日、舌禍で辞任表明した東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の後任を選ぶ候補者検討委員会がこの日始まったことを取り上げた。

　検討委員会は公表するとメンバーへの外圧（候補者の売り込みなど）がかかること、メディアからの取材攻勢にさらされることを理由に非公表選考となっている。

　アテネ五輪アーチェリー銀メダリストの山本博氏は「もしも私が選考委員会のメンバーになったら、名前を出されて取材攻勢をいただいてしまったら非常に困るということは感じる。終わってから議事録でも何でもしっかり公表するのであれば、途中経過はとりあえず伏せておいてもいいのかなと思う反面、議事録って結構後で変えられてしまうことがあるので、この議事録を変えないってことが前提ですけど」と条件付きで納得。

　ジャーナリストの岸田雪子氏は「取材攻勢については、絶対に公表したくないというのであればホテルに缶詰めになったりご自宅に帰らないとか、いろんな方法で外に出さないことはできると思う。これは本当の理由ではないのではないか。もう一つの圧力によって影響を受けるのではないかという方が、もしかしたら本当の理由ではないかと思う。逆に密室にするからこそ、圧力があったのではないかという疑念も生まれる。これは非公表の理由としては根拠に乏しいのかなというところ。その場をリアルタイムに公開することは難しい面があるかもしれないが、内容を公表するというのも要旨のような形ではなく、どなたがどのように発言したのかをきちんと公表するということは担保にすべき」と持論を述べた。