組織委会長候補の山下泰裕氏「一切コメントできない」後任検討委員会出席も無言貫く
女性蔑視発言の責任を取り辞任を表明した東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の後任候補に挙がっている、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(63)が16日、新会長候補を選出する検討委員会に参加した後、人事などに関して「一切コメントはできません」と無言を貫いた。
この日は午前にJOCの入る東京都新宿区のジャパンスポーツオリンピックスクエアに出勤。午後1時半からは都内のホテルで開かれた組織委の新会長候補を選出する検討委に参加し、午後3時にはJOCに戻って常務理事会に出席した。約5時間の会議後、検討委での内容などについて報道陣から質問が及んだが、「一切答えられません」と口をつぐんだ。
今回が第1回会合だった検討委では、会長候補の選考基準などを決定。候補者については検討委メンバーからの選出も除外しないことを決めた。関係者によると、検討委メンバーは御手洗冨士夫名誉会長、室伏広治スポーツ庁長官、東京都の多羅尾光睦副知事、JOC山下会長、体操元五輪代表の田中理恵氏、バレーボールの荒木田裕子氏、柔道元金メダリストの谷本歩実氏、パラリンピック水泳代表の成田真由美氏の8人だという。
17日に候補者を絞り込み、優先順位を決定。それに沿って候補者の意向を確認し、早ければ同日中に新会長が内定する見通し。