武藤事務総長 議事録公開は「プライバシーに関わる」「やめるべき」
東京五輪・パラリンピック組織委員会は16日、“女性蔑視発言”問題の引責で辞任を表明した森喜朗会長(83)の後任候補者を選出する検討委員会(座長・御手洗冨士夫名誉会長)の第1回会合を都内で開催し、5つの選考基準などを決定した。同会合は17日にも行われ、候補者の絞り込みを行う。早ければ同日中にも一本化し、今週中にも新体制が発足する。組織委の小谷実可子スポーツディレクター(54)、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(63)、橋本聖子五輪相(56)らが候補となる。
組織委の武藤事務総長は検討委員会の議事録公開に否定的な見解を示した。組織委は会合を非公開とし、検討委のメンバーを非公表とするなどし、“密室”との批判を浴びている。選考過程やメンバーについては後日公表するとしているが、議事録の公開について武藤事務総長は「委員の理事の皆さまの意向だと思いますね。我々はそれは決めていない」としつつ、「議事録の公開というのは結局プライバシーに関わる。それはちょっと私は、非常に大げさに言えば、人権問題に関わりかねない。やめるべきだと思う」と個人的な見解を述べた。