島根の聖火リレー中止の意向 組織委は“説得”へ「安全安心が大前提。説明していく」
島根県の丸山達也知事が17日、県内で実施する予定だった東京五輪の聖火リレーについて、「開催すべきでない」と中止の意向を表明した問題で、東京五輪・パラリンピック組織委員会は同日、IOCとのコロナ対策についての会議後の会見を行い、中村英正GDOは「我々の聖火リレーチームが各自治体と相談しながらやっていく。当然、大会と同じく聖火リレーも安全安心を大前提で行うことを説明していく」と、“説得”する考えを示した。IOCのクリストフ・デュビ統括部長も「安全安心のもとで行うことが大前提」と、説明した。
丸山知事は「新型コロナウイルス感染拡大を封じ込めるための政府や東京都の対応に不満がある」としており、県の聖火リレー実行委員会で表明。五輪のリレーは5月15、16日に実施し、パラリンピックは日程調整中だった。「今の時点で中止をお願いするわけではない。状況を見て、(政府と東京都の対応が)改善するかどうかあらためて判断したい」とし、五輪自体の開催にも反対する考えを表明している。