コロナ感染の九重親方 肺炎にかかり重症だった「やばかった」「危ないと言われ…」
大相撲初場所中に新型コロナウイルスに感染した九重親方(44)=元大関千代大海=が18日、電話取材に応じ、肺炎にかかり重症だったことを明かした。部屋では幕内千代翔馬、十両千代鳳ら計16人が集団感染し、初場所を全員が全休した。
自身も感染した力士も後遺症はなく「全然、大丈夫」とキッパリ。ただ「しゃべれるようになったのもつい、1週間、10日ぐらい前。それまで、もう声も出ないし。もう10秒もしゃべれなかった。10秒しゃべったら5分くらいせきするしね。ひどかったですよ、やっぱり。肺が真っ白になって」と、病状は深刻だった。
1度は陰性と判定されたが初場所中の1月18日の再検査で陽性。同20日に入院した。親方の夫人には病院から電話があり「3日が勝負ですね」と告げられたという。「この3日間、酸素濃度が下がったら危ないと言われて。そこまでいったから」と生死の境だった。
1日、約18時間寝て回復を待つのみの状態。「ずっと酸素マスクはしなかった。これ以上、(酸素濃度が)下がったらしなければいけないといって。けっこうやばかった」と、明かした。危機を脱した後はすぐに退院となった。部屋で隔離生活を送り、回復した。
親方はウイルスの恐怖をこう語る。
「絶対ならない方がいい。感染したらたばこ吸っている人はすごい悪くなるから。肺炎というのはコロナの終わりかけになる。コロナになりました、感染しました、すぐ肺炎じゃないんですよ。最初はけろっとしているんですよ。何にもどこも悪くないし、何かちょっとのどが痛いなとか、鼻が乾くなという程度なんですよ。そこからたばこを吸っている人は、コロナの終わりかけに肺炎になる、そこで亡くなる人もいるし。だからコロナになって2週間後に死んだというのは最後の方に肺炎になって亡くなる。これは身を持って分かったから」。
親方自身、いつかかったのかは不明。「最初はね。最初は分かってないです、何か乾燥しているのか、花粉なのか、分からないくらいの。鼻が乾燥するとかね、のどが乾燥するなと、うがいだけしておこうみたいな感じなので。それで検査したら陽性ということで。しかももう終わりかけですと。そこからすぐ肺炎になったんですよ。だから入院も4日しかできない。いつなったかが大事なんですよね。だから入院も治るまでというわけではなくて。決まっているんですよ。もっと入院したいといってもダメなんですよ」、逼迫(ひっぱく)する医療現場の状況も目の当たりにした。