東京五輪競歩男子代表3人激突の日本一決定戦 世界王者の山西「結果にこだわる」
競歩の日本選手権20キロ(21日、神戸市六甲アイランド甲南大周辺コース)に出場する有力選手が20日、オンラインで会見した。男子は東京五輪代表の山西利和(25)=愛知製鋼、池田向希(22)=東洋大、高橋英輝(28)=富士通、女子は同代表の岡田久美子(29)=ビックカメラ、藤井菜々子(21)=エディオン=が参加した。
一昨年のドーハ世界選手権金メダリストの山西は、昨年のこの大会で初優勝。20キロのレースは1年ぶりで「さまざまな挑戦とか、取り組みに対する答え合わせだと思っている。しっかり結果にこだわっていきたい思い」と、2連覇へ意気込んだ。
ドーハ6位入賞の池田は「今の実力がどれだけ山西選手や高橋選手に通用するのかという、自分との戦い。自分がどれだけ成長しているのかを試す緊張感がある」と話した。
2大会連続五輪代表の高橋は、日本選手権は15年から5連覇しており、2年ぶりの優勝を目指す。山西、池田との対決へ「2人がいないと日本選手権で優勝しても日本一とは言えないのかなとも思う。2人を意識して、五輪も意識して歩きたい」と、王座奪回へのこだわりを見せた。
ドーハ世界選手権6位入賞の岡田は、1時間27分41秒の日本記録保持者で、日本選手権6連覇中。20キロのレースは1年ぶりで、昨年3月から10月ごろまでリンパ節の腫れが続く体調不良に見舞われたという。「今はもう落ちついている。優勝を一つ目標としていて、タイムに関しては日本記録は厳しいものがあるかと思うが、後半ペースアップがうまくいけばおのずとタイムもついてくる」とにらんだ。ドーハ7位入賞の藤井は約11カ月ぶりのレースで、岡田らと競うことに「しっかり楽しんで、お互い、いいレースができたらいい」と意気込んだ。
今大会は新型コロナウイルス感染対策の入国制限で国際審判員を招けないため、世界記録としては公認されないが、日本記録としては認められる。