大坂なおみメンタルも強み 勝負どころで力、試合の流れブレイディに渡さず
「テニス・全豪オープン」(20日、メルボルン)
女子シングルス決勝が行われ、世界ランキング3位の大坂なおみ(23)=日清食品=は、同24位のジェニファー・ブレイディ(25)=米国=と対戦し、6-4、6-3のストレート勝ちで2年ぶり2度目の優勝を果たした。四大大会は通算4勝目。また、棄権した試合を除き、公式戦の連勝を21に伸ばした。パワー、テクニックの良さに加え、メンタル(精神)面でもたくましさを見せた。
終始、大坂がリードする展開だったが、試合の流れがひっくり返されかねない“節目”はいくつかあった。1つ目は第1セットの第9ゲーム。その前のゲームでブレークポイントをつかみながらも決めきれず、逆にサービスゲームで相手にブレークポイントを握られた。しかし、ここでウイナーが出てジュースにすると、連続ポイントで踏ん張った。
結果的に第10ゲームで、ブレイディにダブルフォルトと、チャンスボールをネットにかけるミスが出て、大坂が第1セットを先取した。
2つ目は第2セット、4ゲームを連取してから1つブレークを返され、4-2で迎えた第7ゲーム。ブレークされると相手に流れが傾きかねない場面で、強烈なサービスで連続ポイントを奪う。自分にアンフォーストエラーが出て食らいつかれたが、第1サービスから工夫も入れて、キープした。
崩れてはいけないポイントで、しっかりと立て直す。安定感のある試合運びで四大大会4勝目をつかみ取った。優勝スピーチでは、対戦相手のブレイディとそのコーチ・スタッフ陣を称え、自身のチームに優勝を捧げ、観衆に感謝していた。