アルペンスキー・安藤麻が日本女子最高10位「自信になるが、舞い上がらず上を」
「アルペンスキー・世界選手権」(20日、コルティナダンペッツォ)
女子回転が行われ、2018年平昌冬季五輪代表の安藤麻(24)=日清医療食品=は合計タイム1分42秒92で10位に入った。大回転と合わせた技術系種目で五輪と世界選手権を通じて日本女子の最高成績。安藤は1回目に8位と好位置につけ、2回目も粘ってトップ10を確保した。世界選手権を兼ねていた1972年札幌五輪の岡崎恵美子の13位を上回った。今大会のパラレルを制したカタリナ・リーンスベルガー(オーストリア)が合計1分39秒50で金メダル。
技術系種目で日本女子初のトップ10入り。来年の北京五輪へ大きく歩を進めた安藤は「気持ちいい。自信にはなるが、舞い上がらずに上を目指したい」と意欲を新たにした。
1回目は序盤の急斜面を慎重に入り、中盤以降にリズムよく旗門を攻略。24番スタートから自身も予想外の8位に食い込んだ。「2回目は記憶がない」と緊張で硬くなった体を懸命に動かしてゴールし、解放されたように笑みがこぼれた。
種目別スタートリストランキングは33位から25位へ浮上し、今後はW杯でも常に得点(30位以内)を狙える位置で戦える。「まだまだ一ターン一ターンの精度を高めて、差を詰めないと」。優勝者とは3秒42差。五輪までの1年で世界のトップに食らいつく技を磨く。