若隆景が白鵬から指名で30番「ありがたい」 新型コロナで休場から再出発
大相撲の合同稽古5日目が24日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われ、幕内若隆景(26)=荒汐=が横綱白鵬(35)=宮城野=と30番取って、全敗だった。「指名していただき、ありがたい。思い切って当たっていこうと思って」と、力は出し切った。
19年九州場所の新入幕時以来、白鵬との稽古。「気持ちというよりも、とりあえず思い切ってぶつかっていこうと。それだけで」と、振り返った。
年末年始にかけ新型コロナウイルスに感染し初場所を全休。40度近い高熱に苦しみ、味覚、嗅覚障害は2週間も続いた。稽古していても「息苦しさ」など違和感はまだ残る。
回復後、ここまで追い込む稽古は初めて。「いっぱいいっぱいですけど、胸を出していただいたので、それはありがたかったです」と、感謝しきりだった。
前日から参加した合同稽古は25日で打ち上げ。「しっかり相手と前に出る稽古をしたい」と気合。春場所は横綱、大関との総当たりとなる番付が濃厚。「しっかり体をつくって、しっかり準備していきたいと思います。勝ち越しを目指してしっかり稽古したい。(今年は)三役目指してやりたい」と力を込めた。