新師匠となった第17代時津風が決意語る「緊張感はすごくあります」

 日本相撲協会は24日、新型コロナウイルス感染防止の規則違反で退職した時津風親方(元幕内時津海)の後継を間垣親方(35)=元幕内土佐豊=とする手続きを完了した。正式に新師匠となった17代時津風が、代表での電話取材に応じた。

 時津風部屋は角聖と呼ばれた大横綱双葉山が築いた「双葉山相撲道場」が源流。角界屈指の名門を率いる大役が突然、巡った。

 「緊張感はすごくあります。伝統のある部屋なので、その重みを感じているところです。双葉山関の興した部屋でもありますので」と神妙に話した。

 07年、力士暴行死事件での師匠解雇に続き、2代続けて不本意な形で師匠交代。名門の立て直しを担うことになるが、弟子の雰囲気は悪くはない。

 「うちの部屋は今、すでに勢いがあると思います。大関もいるし豊山もいる。幕下も上位にたくさん上がってきている。部屋の雰囲気もいいですし、それを継続しつつ、いい雰囲気でやっていければいいと思います」と、前だけを見据える。

 師匠として育成方針は「自主性」とキッパリ。「やらされてやるのは好きじゃないですし、今の時代に合った、自分で考えてやっていけるような力士にしていければ。うちの部屋は自主性のある子が多いと思うので、そこを伸ばしてあげられれば」と、語った。

 東農大の後輩にもなる大関正代には横綱昇進も援護。「伸び伸びやってきた結果が今なので、相撲のスタイルもありますし、今まで通り伸び伸びと育っていければいいですね」と、期待した。

 今後は師匠としてスカウト活動も意欲。「試合会場を回っていくところから始めようと思います。1人じゃ何もできないので、いろんな人から意見を聞きつつやっていこうという気持ちです」と話した。

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