柔道女子５２キロ級で東京五輪代表の阿部詩（２０）＝日体大＝が、出場予定のグランドスラム（ＧＳ）タシケント大会（３月５～７日、ウズベキスタン）に向けて２７日までに取材に応じた。２０２０年２月以来１年１カ月ぶり、五輪代表内定後初の実戦へ「少し不安もあるが、楽しみの方が多い。試合勘を取り戻し、緊張感の中でどれだけ自分の動きをできるか」と意気込みを語った。

　右肩の故障などで１月の大会は出場を見送ったが、この１年で取り組んできた低い体勢からの担ぎ技なども試す方針。また、新型コロナウイルス感染対策で現地では自室で過ごす時間も長いだけに、読書やストレッチに充てる。「自分の呼吸に集中しながらやることを意識している。ヨガみたいな感じで落ち着くので」。今夏爆発するためのエネルギーを解きほぐしていく。