藤沢・山口組 北京五輪アウト…最後のショット決められず吉田夕・松村組に涙
「カーリング・日本混合ダブルス選手権」(27日、青森市みちぎんドリームスタジアム)
準々決勝が行われ、2年ぶり3度目の優勝を狙った藤沢五月(29)=ロコ・ソラーレ=、山口剛史(36)=SC軽井沢=組は、吉田夕梨花(27)=ロコ・ソラーレ、松村雄太(31)=コンサドーレ=組に6-7で敗れ、敗退。同種目での北京五輪代表入りの可能性は断たれた。
3年連続で決勝に進んでいた“フジヤマ”ペアが、頂上に辿り着く前に力尽きた。
今大会ですっかりお馴染みとなったスカート姿で挑んだ藤沢は、第1エンド、好ショットで3点をもぎ取ると、第4エンドも相手に重圧を掛け、不利な先攻で得点を奪うスチールに成功。主導権を握った。
しかし、プレーオフを勝ち上がり勢いに乗るロコ・ソラーレの同僚・吉田夕と、男子4人制で北京五輪代表が有力なコンサドーレのスキップ松村のペアに、第5エンド、3点を奪い返されると、第7エンドも2点を奪われ、6-6の同点で最終エンドに。最終第8エンドは有利な後攻で迎えたが、最後のドローショットを藤沢が決めきれず、相手に1点を奪われて終戦。藤沢は最後のショットを振り返り「石1個分足りなかった。悔しいが、その前に仕留めきれなかったのが課題」と振り返った。
これで混合での北京五輪は消滅。藤沢は代表決定戦を残す4人制で、2大会連続の五輪出場を目指す。「混合で北京に出ることはなくなったけど、準々決勝ではどのチームもいい試合をしていた。どのチームが勝っても、日本としていい結果を残せると思う。応援したい」と、ライバルたちにエールを送った。