ボート・大石、冨田組アジア予選内定 女子日本初の五輪2大会連続同ペア出場あと一歩
「ボート・軽量級ダブルスカル決定トライアルレース」(3日、戸田漕艇場)
女子は16年リオデジャネイロ五輪代表の大石綾美(29)=アイリスオーヤマ、冨田千愛(27)=関西電力=組が勝利し、東京五輪代表権が懸かる5月のアジア・オセアニア(AO)予選の代表に内定した。強風でスタート時刻が15分以上遅れたが、その影響を感じさせず圧勝した。4日、5日にペアを入れ替えてレースを行い、この日を含む3本の合計タイムが速い上位2人が代表に内定する。
2000メートルをこぎ終えた大石と冨田は、笑顔で握手を交わした。大石は「ほっとしている気持ちが一番」と安堵(あんど)の表情。冨田も「心を一つに、ここぞという時に2人で力をあわせることができた」と振り返った。
リオ五輪出場後はメンタル面、技術面で相手に寄り添うことを意識してきたという2人。大石は「言葉にしなくてもお互いが考えていることを感じ取れる余裕が出てきた」と成長を実感している。
女子日本としては初の2大会連続同ペアでの出場まであと一歩となった。冨田は「5年間で成長した2人で前よりもいいスピードを出して、世界の舞台でどれだけ戦えるか。まずはアジア・オセアニア予選で五輪の枠を取りたい」と力を込めた。