隆の勝、心技体「いい状態にもっていければ」大関足がかりへ「2桁勝てるよう…」
「大相撲春場所」(14日初日、両国国技館)
関脇隆の勝(26)=常盤山=が5日、都内の部屋で十両貴源治、新十両貴健斗と申し合いで約15番取って調整した。「もうちょっとですね。これからも稽古して、もっと万全な状態に持っていければいい」と、ここから追い込んでいく。
2月20日からの合同稽古には参加せず、自身のトレーニングに集中。入門以来過ごした東京都台東区の部屋から2月中旬に板橋区に移転。稽古場が広くなり、土俵回りでの基礎運動が充実している。 1年前の春場所、12勝を挙げ初の敢闘賞。昨年は新三役になり躍進の1年となった。関脇でも2場所連続で勝ち越し自信。「力はついてきたかなと自分では思っています」と言う。目指すは一つ上の大関。「体や心の強さだったり、メンタル面もそうですけど、充実した時にいい成績が残せると思っているので、これから稽古して場所でいい状態に持っていければいい」と、力を込めた。
両横綱の白鵬(宮城野)、鶴竜(陸奥)が復帰なら、自身の成長をぶつけるチャンス。「思い切りいくだけ。活躍できるよう、2桁勝てるよう、頑張って一生懸命、相撲を取っていきたいと思います」と、誓った。