錦織圭 敗退も「自信得た」8強入りの今大会で「多少はやれるだろうなと」
「男子テニス・ABN・AMROワールド」(5日、ロッテルダム)
シングルス準々決勝で世界ランキング45位の錦織圭(31)=日清食品=は同26位のボルナ・チョリッチ(クロアチア)に6-7、6-7で敗れ、2019年4月のバルセロナ・オープン以来、2シーズンぶりのツアー大会4強入りはならなかった。両セットともタイブレークにもつれたが、勝負どころで競り負けた。
第1セットは先に相手のサービスゲームを破り、2セット目のタイブレークも4-2と先行する場面があった。錦織は「勝つチャンスはあった」と悔しがったが、言葉や表情に暗さはない。「この1週間で多くの自信を得た」。右肘手術や右肩故障による低迷を脱し、トップ10返り咲きを描けるまでに視界が開けた。
復帰した2月の段階では、トップ選手との対戦を想像しても「なかなか(勝利する)絵が見えなかった」と語る。8強入りの今大会で「多少はやれるだろうな、というのがやっと出てきた」。かつての輝きを取り戻す日は、そう遠くないと信じている。