柔道五輪代表の素根輝が469日ぶり実戦でオール一本V 19年11月GS大阪以来

 「柔道・グランドスラム(GS)タシケント大会」(7日、ウズベキスタン)

 女子78キロ超級は、東京五輪代表の素根輝(20)が反則勝ちを含む4試合全てで一本勝ちし、優勝した。19年11月のGS大阪大会以来469日ぶりの実戦出場となったが、危なげない内容で勝ち切った。

 有力ライバルは不在だったが、素根は安定感のある盤石の戦い方を見せた。手堅い組み手を軸に、勝機を確実にものにした。

 初戦はインド選手を横四方固めで抑え込んで一本。準々決勝はドイツ選手に大内刈り、体落としで合わせ技一本を奪い、準決勝は韓国選手に上四方固めで一本勝ちした。世界ランク8位のソウザ(ブラジル)との決勝は、けんか四つで膠着(こうちゃく)した展開となったが、消極姿勢の相手に時間内で指導3つが入り、反則で難なく頂点に立った。

 素根は19年の世界選手権、GS大阪大会を続けて優勝し、日本勢で最速で五輪代表に内定。その後、新型コロナウイルス感染拡大で東京五輪が1年延期となり、実戦から遠ざかっていたが、1年4カ月ぶりにようやく畳に上がった。

 出発前には「久々の大会で不安もあるが、今自分がどこまでできるか試したい。試合勘も取り戻しつつ、全力で一戦一戦戦って優勝を目指す」と話していた通り、五輪本番に向けて着実にステップを踏んだ。

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