テコンドー・鈴木リカルド 74キロ挑戦は準V「五輪につなげられた」
「テコンドー・全日本選手権」(7日、駒沢体育館)
世界選手権(10月・中国)の代表選考を兼ねて行われ、東京五輪男子68キロ代表の鈴木リカルド(20)=大東大=は階級を上げて出場した74キロ級決勝で浜田康弘(ベンチャーバンク)に15-17で敗れ、準優勝だった。大会は新型コロナウイルス感染対策として無観客開催。選手は半透明のフェースシールドを着用して臨んだ。
1年前、68キロ級の五輪切符を懸けて火花を散らしたライバルと、階級を74キロに上げて再び相まみえた。序盤の競り合いから鈴木は残り1分で8-8の同点に追いついたが、最終盤の乱打戦で浜田に15-17と突き放された。
新型コロナ対策として半透明のフェースシールドを着用。顔の下半分が隠れる仕様で、鈴木も「最初に着けた時は、ぼやけて見えた」と苦笑いしたが、練習で使ううちに「慣れました」。コロナ禍での大会にも柔軟に対応した。
74キロ級は「挑戦してみよう」と出場を決めた。「新しい感覚をつかめた。五輪は上位の選手の力が強いと思う。五輪につなげられた」と収穫も十分。58キロ級では兄・セルヒオも五輪代表に決まっている。さらに成長し、今夏は兄弟ともに活躍する。