柔道・丸山、一二三に「日本柔道を体現して」 パリ五輪へ現役続行を明言

 柔道男子66キロ級世界王者の丸山城志郎(27)=ミキハウス=が9日、母校・天理大での練習をオンラインで公開した。昨年12月の東京五輪代表決定戦での惜敗から3カ月。4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)で再始動するが、「柔道を辞めるつもりはない。一番先(の目標)にパリがあって、一つ一つ階段を上っていく」と24年の五輪出場を見据えた現役続行を明言した。

 阿部一二三(パーク24)との一騎打ちの代表決定戦は24分間の歴史的死闘となったが、惜しくも敗れた。敗因は「気持ちの面」と述懐。「今、僕自身の柔道の進化に重点を置いている。力ずくでも(技で)持っていけるような強い柔道を見せたい」と、持ち味のキレやスピードに加えてパワーも身につける方向性を示した。

 五輪代表の阿部に対しては「日本代表にふさわしい柔道を体現してほしい。勝負にこだわるのは大切だが、日本らしい、釣り手と引き手をしっかり持って一本を取りに行く姿勢を見たい」。本格派の丸山ならではの“注文”でエールを送った。

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