ラグビー女子W杯1年延期 森会長「さらなる成長の機会に」HC「喜ぶべきこと」
日本ラグビー協会は10日、今秋開催予定だった女子W杯ニュージーランド大会が1年延期されたことについて、森重隆会長、日本女子代表レスリー・マッケンジーヘッドコーチ(HC)のコメントを発表した。
ラグビーの国際統括団体ワールドラグビー(WR)は9日に延期を発表。大会は今年9月18日から10月16日まで開催する予定だったが、新型コロナウイルスが収束を見せないこと、また、各地で感染状況や対策にばらつきがあり、出場チームの公平な状態を保てないことなどから決定した。日本女子代表が出場するW杯予選も延期が続いていた。
森会長「新型コロナウイルス感染症の影響によりラグビーワールドカップ2021の延期が決定いたしましたが、ワールドカップへの出場権を獲得し、そして本大会で最高のパフォーマンスを発揮するという当協会の目標に、変わりはございません。
今回の延期は、世界のトップチームに最高の舞台を用意するために判断された延期であり、サクラフィフティーンには現状を前向きに受け止め、さらなる成長の機会として、着実に歩みを進めていってほしいと思います。
日頃からチーム、選手をサポートいただいている関係者の皆様におかれましては、サクラフィフティーンの活躍に引き続きご注目・ご期待いただきたくお願い申し上げます」
マッケンジーHC「ワールドカップが来年に延期されたというニュースが届いた時が、合宿の最中だったことは幸運だと捉えています。互いに支え合い、その場で次のステージに向けたビジョンの再構築を始めることができたので、一緒にいられたのは素晴らしいことでした。
参加する全ての国に、さらなる準備の期間が与えられるというのは、より大会が公平な土俵となることを意味します。よって、来年の大会で披露されるラグビーの質は今より高いものとなっていることでしょう。これは、喜ぶべきことです。
代表チームの選手やスタッフが、延期という出来事を障害ではなく機会だと捉えてくれると大いに信じています。個人的には、この『ボーナスイヤー』を得られたことを嬉しく思い、そしてこの1年があることによりこのチームで様々なことを達成していけるのをとても楽しみにしています」