錦織まさか1回戦敗退 震災から10年に「まだ支援必要」
「男子テニス・オープン13」(9日、マルセイユ)
シングルス1回戦で第6シードに入った世界ランキング40位の錦織圭(31)=日清食品=は93位のピエールユーグ・エルベール(フランス)に1-6、4-6で屈した。前週のABN・AMROワールドで8強入りを果たしたが、この日はリターンで苦しんだ。ダブルス1回戦で西岡良仁(ミキハウス)マッケンジー・マクドナルド(米国)組も第1シードのケン・スクプスキ、ニール・スクプスキ組(英国)に3-6、3-6で敗れた。
五輪で2大会連続のメダルを目指す錦織は、コロナ禍の収束が見通せない現状に「五輪があればうれしいが」と慎重に言葉を選びつつ「スポーツで盛り上げる力はあると思うので、いろいろな面で頑張っていきたい」と決意を語った。今年は東日本大震災から10年。慈善試合や被災地の子どもたちとの交流を行ってきた31歳は「10年たったといえど、簡単に完全に復興するとも思わない。まだまだ支援は必要だろう」と神妙な面持ちだった。