瀬古リーダー 3勝目の松田瑞生に「勝てる選手、安定性は一番」「安心した」
「名古屋ウィメンズマラソン」(14日、バンテリンドームナゴヤ発着)
東京五輪代表補欠の松田瑞生(25)=ダイハツ=が、2時間21分51秒で初優勝(記録は速報値)した。厳しい強風の中、力強い走りで22キロ過ぎから佐藤早也伽(26)=積水化学=を引き離し、独走状態となった。昨年1月の大阪国際女子マラソンで出した2時間21分47秒の自己記録にはわずかに及ばなかったが、マラソン5戦目で3勝という勝負強さを見せた。
松田は昨年1月の大阪国際を自己ベストで初優勝。東京五輪代表へ名乗りを上げた。しかし、同年3月の名古屋で一山に記録を更新され、代表補欠となっていた。
レース後の記者会見で、日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「昨年3月の五輪の記者会見で、一山選手の横に並んで途中から悔し涙を流していた。相当悔しかったと思う。その悔しさをバネにして、独走状態で横綱レースで復活してくれて感激した」と健闘をたたえた。また「勝てる選手。大崩れはしない。2時間21、22分でずっと走っており、安定性で言えば女子の中で一番ある」と太鼓判。東京五輪の補欠として「チームジャパンが安心できる走り。われわれも安心した」と話した。