東京五輪聖火リレー、沿道“密”なら走行中断、区間スキップも 組織委が方針発表

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は16日、都内で会見し、25日スタートの聖火リレーの安心安全な実施に向けて、新型コロナウイルス感染症への事態対応の考え方を発表した。沿道の観覧客が密集した場合、複数回の注意喚起を行うが、それでも解消しない場合は走行を中断したり、コースをスキップする対応方針を明かした。

 沿道における「密集」を判断する基準については、「多くの観覧客が肩が触れあう程度に密接している」「観覧客が十分な間隔を空けずに複数列に重なり合っている」と定義。密集を避けるように先導広報車や沿道スタッフからも呼びかけを行う。

 警察とも協力しながら指導するが、それでも密集が解消しない場合は、走行中断を予告するなどの強い注意喚起を行う。それでも事態が改善しない場合は、最終手段として当該ランナーやその市区町村の区間を飛ばす「スキップ」を検討するという。

 武藤敏郎事務総長は「最も重要なのは、密状態での観覧自粛をお願いすること。沿道で観戦していただくことは結構だが、ディスタンスを取って、密を避けていただき、リレーを楽しんでいただきたい」と語った。

 先月25日には、聖火リレーにおける新型コロナウイルス感染症対策の詳細を公表。観客には居住する都道府県以外での観覧は控えてもらうほか、密集を避けるためインターネットのライブ中継の視聴を促す。著名人ランナーは入場制限ができる競技場や公園で走る方針を示した。

 聖火リレーは3月25日に福島県のJヴィレッジ(楢葉町、広野町)を出発。開会式のある7月23日まで47都道府県を約1万人のランナーがつなぐ。

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