スノボ・鬼塚雅が十八番で銅 平昌メダリスト抑え、3度目の表彰台
「スノーボード・世界選手権・ビッグエア」(16日、アスペン)
ビッグエア決勝が行われ、女子の鬼塚雅(22)=星野リゾート=が3位に入り、同種目で日本勢初のメダルを獲得した。174・75点で、優勝したローリー・ブルーアン(カナダ)とは3・00点差。鬼塚はスロープスタイルで2015年大会に優勝、17年大会は3位で、通算3度目の表彰台に上がった。
鬼塚は平昌五輪の金、銀メダリストを抑えての表彰台。決め手は逆スタンスから斜め軸の縦2回転、横3回転半技「キャブダブルコーク1260」だ。トッププロが集う1月の冬季Xゲームで初めて成功させて2位に入った十八番で、今大会もメダルを引き寄せた。
8位に沈んだ平昌後に身辺を一新。ボードは小学生時代から契約してきた最大手メーカーから乗り換え、筋力トレーニングの内容を大幅に変更した。精神面でも切り替え、平昌後は成績より「自分の実力だけ考えるようにした」と言う。
2月には福島県磐梯町のスキー場内に自身がプロデュースした専用パークが完成し、練習環境は各段に向上。「(大小の)区別なく、一つ一つの大会で優勝を目指していく」と、北京まで突き進む。