五輪式典演出チーム内紛 MIKIKO氏排除の動き 組織委「申し上げる立場にない」

記者会見する東京五輪・パラリンピック組織委の橋本聖子会長=18日午後、東京都中央区(代表撮影)
記者会見する東京五輪・パラリンピック組織委の橋本聖子会長(右)と武藤敏郎事務総長=18日午後、東京都中央区(代表撮影)
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 東京五輪・パラリンピックの開閉会式の責任者であるクリエーティブディレクターの佐々木宏総合統括が五輪開会式で女性タレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱するような演出を提案していた問題を受けて、大会組織委員会の橋本聖子会長(56)と武藤敏郎事務総長(77)が18日、都内で会見した。橋本会長は冒頭のあいさつで「佐々木宏について、女性蔑視ととられる発言があったと報道がありました。私としても大変ショック。こんなことはあってはならない。不適切であり、大変遺憾。容姿を笑いものにするような発言。大変不適切であり、あってはならない」と、陳謝した。

 同件は17日に「文春オンライン」が報道。報道の中では不適切演出プランのほか、当初、五輪開会式プランをまとめる中心だった演出・振付師のMIKIKOさんが、佐々木氏に排除された流れが報じられた。MIKIKOさんは辞任だったという。佐々木氏は当初、開閉会式の演出チーム内でパラリンピックの演出統括を務めていたが、組織委は新型コロナウイルスの感染拡大による大会簡素化を理由に、昨年12月、狂言師の野村萬斎さんに代わり、佐々木氏を総合統括に就任させた。これにともない萬斎さんらの演出チームは解散。MIKIKO氏の辞任については公表されていなかった。

 武藤事務総長はMIKIKOさんが辞意を表明していたことを明かした上で「慰留はした。お考えを公表するのはプライバシーに関わる。我々は申し上げる立場にない。MIKIKOさんからお話するのが筋。辞意を伝えられた際、理由は述べられたが、引き続きやっていく上で、納得されない何かがあるという趣旨だったと思う」と、話すに止めた。

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