炎鵬6連勝 右脚を取って走って寄り倒し「精神的に落ち着き」十両単独トップをキープ

 炎鵬が寄り倒しで旭秀鵬(右)を破る(撮影・堀内翔)
 炎鵬が寄り倒しで旭秀鵬(右)を破る(撮影・堀内翔)
 旭秀鵬を破り客席内で祝福される炎鵬(撮影・金田祐二)
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 「大相撲春場所・6日目」(19日、両国国技館)

 関取最小兵168センチ、98キロの十両炎鵬(26)=宮城野=が旭秀鵬(友綱)を寄り倒し、初日から6連勝で単独トップをキープした。立ち合い、相手の右足を取り、一気に走って仕留めた。

 「集中して一日、一日相撲が取れている。精神的に落ち着いて相撲が取れている。自分の中で少しずつ不安な面も減ってきた」と、心身とも充実する。

 19年夏場所から幕内を維持し、最高位は東前頭4枚目まで上がったものの、昨年春場所から4場所連続で負け越し先場所、十両に陥落した。先場所は兄弟子の横綱白鵬が新型コロナウイルスに感染した影響で全休。今場所、2年ぶりの十両土俵に立つ。

 幕内で勝てない日々は「相撲を取る以前に心ができていなかった。土俵に上がるのが嫌で怖かった」と明かす。考えるのは番付のことで幕内から落ちることが不安だった。

 「落ちたらどうしようと。下ばかり向いていた。上を見られなかった。今は落ちて上だけを見て相撲が取れている」と実感。まずは勝ち越し、そして1場所で幕内返り咲きを目指す。

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