10月東京マラソン 定員2万5000人に規模縮小 スタート時の社会的距離確保で
東京マラソン財団は19日、都内で臨時理事会を開催し、3月から10月に延期された今年の大会についての新型コロナウイルス感染症対策などをまとめ、ランナー定員は3万8000人から2万5000人に見直された。スタート時に1人につき1メートルのソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保する方針で、ウエーブスタート(複数グループに分けてのスタート)を導入するが、従来の規模は難しいと判断した。大会関係者は「1人あたりの専有面積を考えると、おのずと収容人数は限られる」と、説明した。
同財団は昨年10月に、新型コロナウイルスの収束がみえない中で、国内外の一般ランナーを含め定員3万8000人が走る通常規模で同大会を春先に開催するのは、準備も含め困難と判断。10月への延期を決めた。コロナが流行し始めた昨年3月に開催された大会では、一般参加を中止するなど規模を縮小し、エリートランナーのみで開催した。参加できなかった一般ランナーの出走権は21、22年大会に繰り延べられている。約7000人が21年に出走を希望したという。
このほか、現時点では、大会1カ月前以降に緊急事態宣言が出た場合、中止することなどの方針がまとめられた。
22年大会からは通常通り3月開催に戻す。