バドミントン・桃田、準々決勝敗退 19年10月以来の国際大会黒星
「バドミントン・全英オープン」(19日、バーミンガム)
各種目の準々決勝が行われ、男子シングルス世界ランク1位で19年大会覇者の桃田賢斗(26)=NTT東日本=は同10位のリー・ジージャ(マレーシア)に0-2(16-21、19-21)で敗れ、4強入りを逃した。交通事故に巻き込まれて負傷した昨年1月以来の国際大会復帰戦だった。女子ダブルスで2連覇を目指す福島由紀、広田彩花組(丸杉Bluvic)はイングランドのペアに2-1で逆転勝ちし、4強入りした。
男子シングルス世界王者の桃田が準々決勝で姿を消した。過去6戦全勝だったリーにストレート負け。国際大会で試合に臨んで敗れるのは2019年10月のフランス・オープン以来だ。第1ゲームは15-12から7連続失点で逆転を許した。第2ゲームは6-11の劣勢から5連続得点し、16-19から追い付く粘りを見せたが、及ばなかった。
今大会は、昨年1月に遠征先のマレーシアで巻き込まれた交通事故による右目眼窩(がんか)底骨折などの大けがや、今年1月の新型コロナウイルス検査での陽性反応などを経て臨んだ約1年2カ月ぶりの国際舞台だった。
開幕前には「正直、そんなに自信はない」と弱気な発言もあった。不安は現実となり、完全復活した姿を世界に発信するまでにはいかなかった。