東京五輪50キロ代表の川野、「感謝の気持ちを体現する」21日に大学ラストレース
競歩の全日本能美大会(21日、石川県能美市営20キロコース)に出場する有力選手が20日、石川県小松市内で前日会見を行った。東京五輪50キロ代表の川野将虎(22)=東洋大=は大学生として臨むラストレースに「大学4年間の集大成のレースになる。4年間支えていただいた方々に感謝の気持ちを体現するようなレースにしたい」と意気込みを語った。
大学生活を振り返る中で欠かせないのが東洋大の同級生で東京五輪20キロ代表の池田向希だ。「仲間でありライバルといういい関係で4年間高めあってこられた。池田のおかげで成長できた」。池田が2月の日本選手権で先に大学ラストレースを3位で終えており、悔しさをにじませていたことを知る分、川野は「池田の思いも背負ってラストレースに臨んでいきたい」と力を込める。
昨季は、トラックの5000メートルと1万メートルで自己ベストを更新。「スピード強化したものを50キロのレースにどう落とし込んでいこうかというのを大切に練習を積み重ねてきた」と、ロードレースでも成果を確認する。川野は「状態はこの大会に向けても東京五輪に向けても上がってきている」と手応えを口にし、大学ラストレースを五輪につなげることを誓った。