河添香織が女子20キロで優勝 全日本競歩能美大会
「陸上・全日本競歩能美大会」(21日、石川県能美市日本陸連公認コース)
女子20キロは、河添香織(自衛隊)が1時間36分54秒で制した。2位は林奈海(順大)で1時間38分32秒、3位は籔田みのり(武庫川女大)で1時間39分13秒だった。
レースは、1キロで河添を含めた11人の集団になった。3キロから4キロの間に立見真央(中京大)が1キロのラップを24秒上げ、集団から抜け出した。7メートルの強風が吹く中、積極的な歩きを見せた。
8キロまでに林が先頭に立ち、後続との差を広げていった。2位で追った河添、籔田との差は15キロで1分5秒まで開いた。
このまま林が逃げ切るかと思われたが、4分45秒前後の安定したラップを刻み続けていた河添が、17キロから18キロまでの間に林をかわして首位へ浮上。18キロで10秒差をつけた。残り1キロで49秒差に開き、最後は1分38秒の大差でゴールテープを切った。
女子20キロの日本記録は、東京五輪代表の岡田久美子(ビックカメラ)が持つ1時間27分41秒。今大会は新型コロナウイルスの影響で国際審判員を海外から招けなかったため、五輪参加標準記録突破や世界記録更新などは認められない。日本記録は認められる。
大会は、今年8月の成都(中国)ユニバーシアード日本代表選考会を兼ねた日本学生20キロ選手権との併催として行われ、日本学生20キロ選手権は林が1位となった。