高安勝ち越し1敗守る 照ノ富士は大関昇進目安へあと2勝 正代敗れ5敗目

 妙義龍(左)を極め出しで下した照ノ富士(撮影・開出牧)
 阿武咲(手前)を攻める高安
2枚

 「大相撲春場所・9日目」(22日、両国国技館)

 1敗で単独トップに立つ小結高安(田子ノ浦)は阿武咲(阿武松)と対戦。力強い突き押しで優勢に立ち、タイミングよくはたき込んで8連勝で8勝1敗。勝ち越しを決めた。10日目は大関貴景勝(常盤山)と対戦する。

 大関とりがかかる関脇照ノ富士(伊勢ケ浜)は妙義龍(境川)をきめ出しで下した。もろ差しとされたが、構わず両腕を極めて土俵外に追いやった。7勝2敗となり、大関昇進の目安となる三役3場所計33勝まであと2勝。10日目は志摩ノ海(木瀬)と対戦する。

 かど番の貴景勝は小結御嶽海(出羽海)を押し出しで下した。低い立ち合いから、下から押し上げ一気に押し出した。

 大関正代(時津風)は小結大栄翔(追手風)と対戦。押し出しで敗れ、5敗目を喫し、黒星が1つ先行した。立ち合いで後手に回り、大栄翔の強烈なのど輪と突き押しに体をのけぞらせた。そのままズルズル後退し土俵を割った。10日目は妙義龍と対戦する。

 大関朝乃山(高砂)は志摩ノ海と対戦。立ち合いで鋭く踏み込み、右を差して一気に寄り切った。10日目は隆の勝(常盤山)と対戦する。

 9日目を終えて1敗は高安、2敗が照ノ富士と千代の国(九重)。

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