飛び込み・玉井 五輪切符が懸かるW杯へ「まずは出場権を獲得」五輪延期はプラス
飛び込み男子の玉井陸斗(14)=JSS宝塚=が22日、オンライン取材に応じ、東京五輪最終選考会を兼ねた4月のW杯(18~23日・東京アクアティクスセンター)に向けて「まずは五輪の出場権を獲得して、W杯は決勝に進んでメダル争いをしたい」と意気込んだ。
昨年9月から身長が3センチ、体重も5キロアップと絶賛成長期の玉井。成長スピードに合わせてこの1年は筋力トレーニングや基礎固めを中心に強化してきた。五輪延期の期間も「普段できない細かい練習をゆっくりすることができて、10メートルを飛ぶ機会も少なかったけど、少ない練習の中で基礎を生かして演技することができるようになった。(延期は)プラスです」と前向きに捉えている。
現在は、昨年12月から左肘に慢性的な痛みがあるため、普段は1日20~30本こなしていた高飛び込みの練習本数を多い日で6本までに減らして調整。馬淵崇英コーチは「成長痛という感じ。高飛びの練習の本数を調整すれば特に問題ない」とし、玉井も「(練習を)抑えてやっているので、だいぶ落ち着いてきている。(これから)肘の調子も見ながらW杯に向けて毎日少しずつペースを上げていく」と話した。